調味料お兄さんのLet's マヨネーズ!!!!

このブログは、調味料お兄さんのブログ練習ブログです

窓の外観てるおじさん

街に、窓の外を見てるおじさんがいる


窓の外を見てるだけのおじさん


家の中から顔が出るだけの隙間を開けて、ただ外を見てるおじさん


あの人たちは何をしてるのか気になる


外の景色を見ているのか


そんなわけない


景色なんてよくない、道路に面した一階の窓からしかあの人たちは顔を出さない


ただの道


朝に多い


夕方にもいる


景色を、見ているわけではない


じゃあ、なんでみんなあんなに顔を出してるのか


不思議に思った


あるとき、ふと窓の外を見たときに珍しい蝶が飛んでいたのを見て、あれからずっと探してるのか


理由は分からない


でも、気になったのは


窓の外を見ようといる衝動にかられて、


顔を出してみる初日に、


近くの家に先輩がいたらどうするのか


ガララと開けて窓、


目に映るなにもない景色、


目が合う向かいの家の先輩顔出しおじさん、


気まずいだろ


バトル始まるのか


その場合


あっ


と、お互いに認識した瞬間に


どっちが先に引っ込むのか


バトルが始まるのか


負けた方はもう二度と顔を出すことは許されない


その地域の顔出しおじさんは勝者として、顔を出すことを許される


でも、なんで顔出しおじさんは減らないのか


きっと、世界の顔出しおじさんの定数は決まっていて多くもなくゼロにはならない数として決まってるんだ


顔出しバトルで負けた瞬間に、


次のおじさんのもとに衝動が届く


「顔出そう」


景色を見たいわけじゃない


見えない大きな力が支配する、顔出し世界からの指令なんだ


そう思うと納得だ


見たくなるはずのない景色のところでしか、顔出しおじさんを確認したことがない


歩道に面した一階の家


歩いてる人と同じ顔の高さ


顔出しおじさんたちもなんで顔を出してるのか分かってない


でも、衝動がそうさせるんだ


世界の顔出し定数があるから


今日も世界のどこかで顔出しおじさんが、産まれ


世界のどこかの顔出しおじさんは、家の中に戻っていくのだろう